ご注意
まずこれをお読みの皆様にお願いですが、現在医療機関で治療を受けられている方は、必ずかかりつけの医者に相談の上お試しください。また、自己診断は禁物です。まず医療機関の診断を受けた上でご自分の体調を正しく把握してください。
アメリカ人のおよそ98%に虫歯があると予想されています;ほとんどの場合5歳から15歳の間に出来たものです。研究者達は、虫歯の形成が15歳頃で終わると見ており、その原因は虫歯の原因のバクテリア(主に数種のタイプの連鎖球菌)に対抗する免疫システムがそのころ発達するからではないかと見ています。
虫歯のための緑の薬局
虫歯は1945年から水道水にフッ化添加物を加え始める前から大きな問題ではありました。19世紀以前からハーバリストは歯を守る働きのある薬用植物の研究を続けてきました。しかし、本当に有効なものはあまりありませんでした。
★★★ ティー(Tea/ Camellia sinensis 茶)
ティーの主成分に加えていくつかの成分が虫歯を予防する働きをしてくれています、ティーには相当な量の歯を守るフッ化物が含有するのです。緑茶には紅茶よりも更に多くのフッ化物を含んでいるでしょう。
ティーに含まれるフッ化物だけで虫歯予防をするとなると、一日カップ3から5杯のお茶を飲無必要があるでしょう。でも実際にはそんなに必要はないでしょう、お茶には他の抗虫歯菌成分があるからです。
(米国では1945年から虫歯予防のために水道の水に1ppmほどフッ化物を入れているので、ティーに含まれるフッ化物と併せてより効果的に虫歯予防が期待できます。もし、ティーに甘みが欲しいときには虫歯を促進する砂糖に替えてリコリス(カンゾウ)を試して下さい。)
お試しになるときは乾燥したリコリスの根を少々いつものティーを作るときに入れるだけです。
★★ベイ(Bay/ Laurus nobilis ゲッケイジュ、ローレル)
ベイの精油(アロマ・オイル)にはパワフルな殺バクテリア作用のある成分(1,8シネオール)を含有し、市販の歯磨き剤にも含まれることがあります。このハーブの虫歯予防効果を体験したければ、歯磨き剤の成分ラベルをチェックすることをお勧めします。行きつけの薬局に置いていなければ、近くの健康食品のお店を調べてみると良いでしょう。
★★ ブラッドルート(Bloodroot/Sanguinaria officinalis )
多くの研究でブラッドルートの入った虫歯ケア商品を使うことで歯に付着するプラーク(歯垢)を8日分も減らす効果があることがわかっています。ブラッドルートにはプラーク除去効果があると見られているサンギナリンという名前で知られる成分が含有しています。
サンギナリンは化学的に歯垢プラークと結びついて歯の表面にくっつくのを防いでいるのです。
歯垢プラークは虫歯と同様に歯茎の病気の原因になるので、歯茎の病気にかかりやすい成人の方にはこのハーブを選ぶことが得策です。
歯磨き剤やマウスウオッシュにこのハーブの入ったものを選べばプラーク予防の効果を得られます。米国で人気のある商品にバイアデント(Viadent)というのがあります。
★★リコリス(Licorice/ Glycyrrhiza glabra カンゾウ)
カンゾウには抗バクテリア作用、ノンシュガー甘味作用のあるグリチルリチンの他にインドール(indole)という成分で強力な虫歯予防の成分も含まれています。
★★ピーナッツ(Peanut /Arachis hypogaea ラッカセイ)
私がまだ米国農務省の薬用植物専門部会を退職する前の話ですが、自分の机にはいつもスナック菓子にピーナッツを置いているのを同僚にからかわれていたんです。それほどピーナッツが好きだったんですね。
ある時目にしたのはニューヨークのロチェスターにある「イーストマン歯科センター」の究者が発表した記事に「ピーナッツはプレッツェル(塩味のクラッカーの一種)に比べて虫歯の原因になりにくい」というものでした。
反面、プレッツェルはドライフルーツやポテト・チップス、ソールティン(塩振りクラッカー)、グラハム・クラッカー、フルーツ、チョコレートや砂糖の入ったものに比べて虫歯になりにくいとも書いてありました。
それまで私は虫歯予防の効果のあるピーナッツを虫歯を促進する砂糖やレーズンと一緒に食べていたんです。もしもっと虫歯に気を配っていたらピーナッツだけを食べていたでしょう。
★★トゥースエイクツリ(Toothache tree/ Zantkexylum americanum アメリカサンショウ)
この樹皮を噛むと虫歯の痛みを抑えることがよく知られています。また、虫歯の予防の助けになる抗バクテリア成分も含まれてもいます。
最近、アラバマ在住のハーバリストトミー・バス氏がこの樹木の小枝を噛む事を勧めています。
あなたの口で噛んでいるとこの樹の濃いお茶を飲んでいるのと同じになりますね。ハーブ専門店でこのハーブを見つけることが出来るでしょう。
★★ワイルド・ベルガモット(Wild bergamot/ Monarda futulosa ヤグルマハッカ)
このハーブには虫歯予防の成分ゲラニオールが30,000PPMも含有しています。
これはお茶の含有率よりも20倍もの量のゲラニオールにあたります。
ワイルド・ベルガモットにはチモールという名の強力な殺菌・防腐効果のある成分が相当量含有していて、これは“リステリン”という市販のマウス・ウォッシュ剤の成分にも使われているものです。
私が自分で調合しているマウス・ウォッシュに使っているレシピーには数種類の口腔消毒用ハーブが使ってありこれが虫歯予防の働きをするんです。
★ミルラ(Myrrh/Commiphora 多種あり没薬)ミルラの抗菌・殺菌作用の話は二千年前にさかのぼります。ミルラのチンキは消臭作用と消毒作用の両方を併せ持つので、歯科医用のすすぎ液やうがい用、マウスウォッシュに使われています。
ハーブで作る口内消毒マウス・ウォッシュ液のレシピー
食事のあとこのカクテルでお口の中をマウス・ウォッシュしましょう。ハーブのリキュールなのでうがいしたあと、そのままグッと飲んでも良いです。
デリシャスな味ですが、但しこれは大人向きです。
このミックス・マウス・ウォッシュには20種類以上の抗菌成分を含み虫歯をガッチリ防いでくれます。
材料:
ウォッカ約500cc
ユーカリTBS(=テーブルスプーン)2杯
カルダモンTBS2杯
ローズマリーかスペアミントTBS2杯
チェリー・バーチ(Cherry birch)またはウインター・グリーン(トウリョクジュ)
TBS1杯
ホース・ミント(ベルガモットの近縁種) TBS1杯
タイムの葉TBS1杯
ワイルド・ベルガモットTBS1杯
ガラス製の容器にウォッカと共に混ぜ入れる。
冷暗所に容器を密閉して一ヶ月そのまま置いて出来上がり。