ご注意
まずこれをお読みの皆様にお願いですが、現在医療機関で治療を受けられている方は、必ずかかりつけの医者に相談の上お試しください。また、自己診断は禁物です。まず医療機関の診断を受けた上でご自分の体調を正しく把握してください。
 殆どの人が真菌(酵母菌)感染症から連想するすることは、カンジダ症で知られる女性特有のやっかいな病気なのではないでしょうか。でも、男性でもカンジダ症は罹りうるのです、特に割礼していない人に多いです。男性の真菌感染症は症状が見られませんので、彼のパートナーが治療し、完治しても男性から再感染するのです。だからもしもあなたが真菌感染症にかかっていると自覚したらあなたのパートナーもチェックしてください。感染してしまった人は、薬効のあるハーブ療法を考慮する必要とするでしょう。
 真菌(酵母菌)感染症はカンジダと呼ばれるイースト菌様の真菌の一群によって引き起こされます。病原性酵母(カンジダ・アルビカンス)が殆どの場合の犯人ですが、これ一種類だけではありません。殆どの人間生活圏内に幾分かの量のカンジダ菌が存在しますが、誰もがカンジダ症になるわけではありません。真菌は身体の湿った部位、つまり口腔や膣部の内側に好んで住み着きます。それらは通常はおとなしくしていますが、時に異常繁殖を起して感染症に発展するのです。特に膣部は主要な部位なのです。しかし、真菌(酵母菌)感染症は口腔内(膣内)もさることながら気管支(気管支カンジダ症)や皮膚(皮膚カンジダ症)などでも引き起こされます。
 真菌(酵母菌)がより大きな問題になったのは60年ほど前からのことで、その理由は現代医薬品が真菌の異常繁殖に拍車を掛けたからでした。それらの医薬品のなかでも主立った犯人は、抗生物質、ステロイド剤や避妊ピルなのです。
 真菌感染症の治療に使う近代医薬品は処方箋でしか利用でない抗菌用医薬品でした。最近はナイスタチン剤やミコナゾール剤などの抗真菌剤がメディアで広告され、薬局で簡単に入手出来るようになりました。
 安全なハーブ療法を知るハーブ専門家がテレビコマーシャルする余裕が無いことは残念なことです。もしもそれが出来れば、人々は真菌感染症の治療は一種類だけでは無いことを知ることが出来るのに。
コラム:薬用レシピー★★カンジダ退治スープの作り方。★★
 もしあなたが真菌感染症を何度も再発して居るならば、自分で出来る最も効果のある対策は、ガーリックとオニオンを続けて摂ることです。ここでは、美味しいスープが役に立ちます。
4カップの水
2個のオニオンをみじん切り
4房のガーリック、刻んだもの
セージ、タイム、挽いたクローブ、塩、挽いたブラックペッパー、アシドフィルス菌(乳酸菌)のヨーグルト
中くらいのフライパンに水、ガーリックとオニオンをいれます。
強火で沸騰させたあと中火にし、ふたをしてとろとろ5分間にるか野菜が柔らかくなるまで置きます。
薬味にセージ、タイム、クローブ、塩とペッパーを加えますが、スパイスは幾分控えめにした方がよいでしょう。
一皿分にヨーグルトをトッピングして、出来上がり。
真菌感染症のための「緑の薬局」

 真菌感染症に効果のあるハーブはたくさんありますが、まずそれらをご自身で試す前にどんな種類を試すかを確認することがよいでしょう。もしもあなたが真菌感染症に罹っていると思われたらまずは専門医に診断してもらってください。それから、その症状の治療にハーブの代替治療を希望することをその医者と良く話し合うことが大事です。あなたの病気に処方された医薬品に加えてハーブ療法を用いることもお考えください。
"★"の数は効果の高さの指標です。
★★★エキナセア(Echinacea/ Echinacea エキナケア)
 このハーブのもつ免疫活性力は真菌感染症の治療にはとりわけ効果を期待できるようです。実験動物を使った研究では、ハーブを摂取した実験マウスはカンジダ感染症からしっかり守られました。活性化された白血球細胞が酵母有機体をむさぼり食べるからで、このプロセスはファゴサイトーシス(食作用)として知られています。私が深い感銘を受けたドイツのある研究で、膣内真菌感染症をたびたび再発させていた女性群に標準的な抗真菌の薬物治療のグループとその治療にエキナセアのエキスを加えたグループを作りました。抗真菌の薬物治療だけのグループの60%は再発してしまいました。しかし、エキナセアを加えたグループでは、たった10%の再発率だったのです。
 あなたがどのような種類の真菌感染症の患者であってもエキナセアを試すことは根拠のあることだと思われます。
★★★ガーリック(Garlic/Allium sativum ニンニク)
 ガーリックは抗菌性の抗生物質効果で有名ですが、真菌抑制作用も併せ持つので、カンジダ症や膣内カンジダ症のどちらの治療にも使うことが出来るのです。
 標準的な摂取量としては10房程度を生でもスライスでもジュースに入れて一日2,3回程度に分けて飲むとよいでしょう。しばらくはこの治療法とつきあうことになるのですからガーリックの味に慣れて頂く必要がありますが、このガーリックのもつ強力な抗菌力作用は試してみる価値は大きいと思います。(においが気になるという方はニンジンを混ぜて使ってみると驚くほど飲みやすくなりますよ。)オニオンも同様の効果を期待できますが、効果としてはガーリックより落ちるようです。
★★クランベリー(Cranberry/ Vaccinium macrocarpon ツルコケモモ)
 クランベリー(ベアベリー、ブルーベリーを含む)から発見されたアルブチンという物質にはカンジダ症の治療に役立つと、自然療法士でシアトル・バスタイア大学学長のジョセフ・ピッゾーノと「生薬の手引き書」の著者マイケル・マーレイが主張しています。
 あなたがガーリックを試してみようとお考えならば、クランベリージュースを飲まない理由はありませんね。もしくはクランベリーのソースをそのまま食べるだけでもよいですね。色鮮やかなベリー類は感謝祭の為だけにあるのではありません。
★★ゴールデンシール(Goldenseal/Hydrastis Canadensis ヒドラスチス)
 このハーブは抗生物質のベルベリンを含有する「黄金」のハーブの仲間として最も知られているものです。他にゴールドスレッド(オウレン)、イエロウルーツ、バーベリー(セイヨウメギ) やオレゴングレープ(ヒイラギメギ)にも含んでいます。バーベリーは酵母菌を含む多くの微生物に対して効果があります。
 我が家では、チンキ状のものを使います。アウトドアでは、これでお茶をつくります。どちらでもいいですよ。
★★パウダルコ(Pau-d'arco/Tabebuia タヒーボ)
 パウダルコにはラパコールとベータ・ラパコールという抗真菌作用のある成分が含有するとマーレイ博士とピッゾーノ博士はじめ多くの研究者達が認めています。ラパコールはその2つとも強力ではないけれど、その抗真菌作用はいまだに処方箋に使われる抗真菌薬ケタコナゾールに相当すると言われています。
 私は性器カンジダ症の治療にこのラパコールを含有するラテンアメリカ製軟膏を使っているので、再び突発したら再度使うつもりです。熱帯湿潤地帯にいるとしばしば突発するのです。熱帯地方では、煎じ汁を濃縮するまで煎じて用意しておきます。
★★パースレーン(Purslane/Portulaca oleracea サマーパースレーン、スベリヒユ)
 ビタミンA(とベータカロチン)、CやEは私にとって体内免疫力強化の「切り札」なのです。あなたにとってどんな種類の酵母菌とも戦うときは免疫力を強化しなければならないのです。パースレーンは必要とする全部の栄養素の資源になる最高の食べ物なのです。
 お勧めしたいのは香味のあるこのハーブの若芽をサラダやホウレンソウのように蒸して食べる方法です。
★ゴールデン・ロッド(Goldenrod/Solidago virgaurea アキノキリンソウ)
 ドイツのコミッションEというドイツ政府に対してハーブの医薬効果などを報告、アドバイスする専門家集団は、酵母真菌症を含む各種泌尿生殖器関係の病気の治療や予防にゴールデン・ロッドの抗炎症作用が効果的であると認めています。ゴールデン・ロッドの成分(エステルサポニン)はカンジダ菌の抑制に効果があります。このハーブはアストリンゼント効果のあるお茶としてまた、灌水作用のあるお茶としても使われます。
★アイビー(Ivy/ Hedera helix セイヨウキヅタ)
 アイビーの葉はカンジダ菌やきわめて多くのバクテリアに対して活性力を持ちます。コミッションEは0.3グラム(ドライハーブをちょうど一つまみほど)を用いていろいろの慢性炎症に効果のあることを認めており、この量は酵母感染症と戦う為にも適量だと思います。
 熱湯にハーブを浸して約10から15分置きそのお茶を飲みます。
★リコリス(Licorice (Glycyrrhiza glabra カンゾウ)とステビア(stevia/(Steviarebaudiana )
 多くの専門家は再発性の真菌感染症の人には酵母菌や精製糖を含んだアルコール製品を摂らないようにアドバイスしています。もしも以前に酵母感染症の経験があるか、これから感染予防をしたければ蜂蜜や砂糖は避けるべきでしょう。もし抗カンジダ効果のある甘いお茶が欲しければ、リコリス根かステビアのようなハーブ甘味料を試してください。
★セージ(Sage/Salvia officinalis ヤクヨウサルビア )
 セージには抗カンジダ症の成分が混合して含んでいるのです。セージをお茶で飲んでもいいし、アストリンゼント効果のある外用にしてもいいでしょう。外用に使うならば抗真菌効果のあるティーツリーオイルを数滴落として使うことも出来ます。
★スパイスブッシュ(Spicebush/Lindera benzoin アメリカクロモジ、ニオイベンゾイン)
 抗微生物性効果のある植物54種の研究で、アメリカ人研究者がスパイスブッシュの樹皮エキスは口そうカンジダを強く抑制することを発見しました。アパラチアのいたる所で、スパイスブッシュ茶が長く愛好されていて、民間医学の知恵を証明しています。